「難癖つけたいけど…つけようがないくらい優しい」
映画「引っ越し大名!」の初日舞台あいさつが8月30日に行われ、主演の星野源、共演の高橋一生、高畑充希、及川光博、濱田岳、犬童一心監督が出席。星野らが撮影でのエピソードや共演者の印象を明かした。
「のぼうの城」の犬童監督が土橋章宏の時代小説を映画化した本作。書庫に籠りっきりで人と話すのが苦手な姫路藩書庫番の引きこもり侍・片桐春之介(星野)が、幕府に姫路から大分への国替え(引っ越し)を言い渡された藩主により引っ越し奉行に任命され、奮闘する姿を描く。
冒頭、「本日Instagramを始めました!」と宣言した星野は、6年ぶりの主演作が公開され、「久しぶりの主演作。撮影から1年ほど空き、すごく長く待って、待ってきた初日なので、非常にうれしいです」と満面の笑みで会場に感謝を。
高橋は「撮影は過酷でしたが、出来上がった画を見て救われて。とっても楽しい映画になりました」と感慨深い様子。
本作で初めて馬に乗ったという高畑は「馬が怖過ぎて顔が固まっていたのですが、それが映画では意志が強い感じに映っていて、ホットしました」とエピソードを明かし、「京都で寝る間を惜しんで撮影して。いろんな人に見てほしいと思える映画になっていて、うれしい気持ちになりました」と笑顔を見せた。
また、高橋が「キャストが仲良かったので、熱い炎天下でも楽しく過ごせた」と振り返った通り、監督からは「現場で3人(星野、高橋、濱田)が笑顔でずっと話していた」という報告も。
及川もすかさず「わちゃわちゃしてた」と表現するなど、現場での仲むつまじい様子が明かされた。
■ 及川「(星野は)気配り大名」
トークでは、「この人は○○大名?」という質問も。及川は星野を「気配り大名」と言い、「人を嫌な気持ちにさせない方だと、初対面のときから思っていました。穏やかなコミュニケーションをとる方」と理由を紹介。
感謝した星野は「アグレッシブなタイプではないので、いつもこんな感じです」としみじみ明かし、逆に及川の印象を「すごく優しい方で、気配りがすごい」と賛辞の言葉を送った。
高橋は、多々共演経験があり仲が良い濱田のことを「なんくせ大名」と回答。「難癖ばかりつけてきて、僕は現場で岳ちゃんに怒られてばかりだった」と説明すると、濱田は「そういうやり方な」とチクリ。
さらに、濱田が高橋に「心外ですよ。(高橋が)横でブーブー言ってるから、変な雰囲気にならないように僕が気を使った」と反撃に出ると、高橋がふて腐れた様子で「ありがとう」と明かすなど、仲が良いからこそできるやりとりを展開。
それを受けて星野が「どっちも言っていることは正しいです」とフォローすると、濱田が「やっぱり気遣い大名ですね。今、源さんがいなかったら、僕ら炎上してました」と明かし、会場の笑いを誘った。
そして、濱田は星野のことを「難癖つけたいけど、つけようがないくらい優しい。優し過ぎて大名になれない」と分析。続けて「くそ優しい根暗やろうです」となんとか嫌味をひねり出すと、星野は爆笑しながら「うれしいです」と返していた。
さらに公開を記念して、樽の中にお酒ではなく“引っ越し蕎麦”が入った鏡割りも実施。
最後には星野が「現場での楽しく思い出や苦労を共にした思い出が、映像の中で素晴らしい作品として昇華しているのを見て、ものすごくうれしかった。
小さい子どもからおばあちゃんおじいちゃんまでどんな人も楽しめる楽しい活劇時代劇なので、ぜひ見てください」とアピールし、イベントを締めくくった。(ザテレビジョン・取材・文・撮影=TAKAMI)
(出典 news.nicovideo.jp)
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